はる空に手をかざすとも鳥飛ばず
f0024090_1942241.jpg




f0024090_18211846.jpg

f0024090_1821282.jpg

嗚呼。
お気に入りの豆皿が。
クリームを塗ったぺとぺとの手で、器を触ってはいけないという教訓が得られました。

温泉卵を作るべく、早く常温に戻さねばということで、ただいまエプロンのポケットで温めてます。
絶対に割ってはならぬという緊張。

実家に行く。姪も来訪しており、久しぶりの再会。
母が高校生の時に、こぶとり爺さんのヒヤリングを聴いて書き取るという英語の授業にて「先生がね、ほっぺたを膨らませたから、ああ、これはこぶとり爺さんの話だなってピンときて書いたら、クラスで一番いい点数を取ったのよ」という母の得意話。私の幼少時から耳たこ状態、何度聞かされたことか。
それを孫(私にとっては姪)にまでするものだから、「おばあちゃん、それ、何度も聞いたよーー」(子どもって時にひどく残酷になるのだ)
その孫の残酷なひと言によって、以来、こぶとり爺さんの得意話は二度とされることはなくなった。(姪と久しぶりに会ったことで思い出した些細な私の記憶)

おおかたの記憶が薄れつつある母にとっては、こんな些細な記憶は残るはずもなく。

先日の私の高校のクラス会でも「いつも凝った美味しそうなお弁当だったよねぇ」と当時母が作ってくれたお弁当の話題が出るのだけれど、母に言っても「そうだったっけ?」と記憶を辿る術も忘れてしまったかのようで。

果たして、人の記憶ってどこに仕舞われるのだろうという疑問。
そんな中でも残る記憶ってどんなだろうという疑問。
[PR]
by calligraphy_m | 2012-02-09 18:30 | 墨(象) | Comments(8)
Commented by kazuyoo60 at 2012-02-09 19:40 x
お気に入りの器が割れたのですか。お気の毒です。
ちょっとした記憶も、その時の印象が強ければ、のちのちまで残るのでしょうね。何度も同じ話を聞いてもふんふんと聞くことにしています。(笑)
Commented by fastfoward.koga at 2012-02-09 22:06
記憶って、不思議ですよね。
だから、辿りたくなるのですけど。

ちなみにわたしの場合、旅と記憶はセットです。
誰かの、わたしの記憶を辿りに行くのが旅なのです。
Commented by con_leche at 2012-02-10 09:14 x
とっても素敵なお皿ですね。
潔く真っ二つってスゴイ!

どうして器って、気に入ったものから割ってしまうんでしょ。
悔しいですよね。

ガチャガチャみたいにカプセルに入っていて
時々回すとぽんっと思いがけない記憶が出てくるとか・・・(笑)




Commented by calligraphy_m at 2012-02-10 17:08
>かずよさん
最近、なぜかよく割ってしまって...。泣。
春近しですから食器の替え時ですよーと無意識に思っていて、ついつい手が滑ってしまうのかも。笑。
私もふんふんと聞くようにしてるのですが、さすがに何回も同じ話をされると、姪の率直さが羨ましくもあります。
Commented by calligraphy_m at 2012-02-10 17:19
>コガさん
旅空にはそこかしこで記憶がぷっかぷっかしてますね。
先日、新潟深雪スノボ温泉三昧の旅に出たのですけど、以前泊まったことのある宿だったので、記憶が錯綜しておりました。(ゲレンデが新雪でやたら綺麗だったのです)
けれども記憶に違わずお酒が美味しく、料理は美味しく
その中でも、なぜか、珈琲がやたら美味しく感じられたのでした(今までで一番の美味しさだった!)
私の中では、今、あの珈琲の記憶が膨らみまくっていて
また、ぜひとも、珈琲の味を辿りにいきたいと思っているのです。
Commented by calligraphy_m at 2012-02-10 17:28
>con_lecheさん
はー、そうなんですよねー。お気に入りのものから割れていく不思議。
あははは。ガチャガチャのカプセル!座布団3枚!
今後、良い記憶を出したい時には「ガチャガチャポンッ」って心の中で唱えることになるでしょう。笑。
Commented by fastfoward.koga at 2012-02-12 20:09
珈琲の味を辿る。
いいですねー。
五感の記憶を遡るというのは、すごくいいと思います!
Commented by calligraphy_m at 2012-02-13 19:31
そうそう、記憶ってのは脳内に仕舞われるイメージだけれど
舌触り、手触り、香り、目、音...なんて具合に
五感で蘇ってくる記憶ってのもありですね。
その中でも味の記憶ってのは、子どもの頃からゆるぎないものが作られていって、すぐに蘇ってくる。
楽しい味の記憶あり、ちょっとせつない味の記憶ありです。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
<< イチ、ニ、サンはリズムよく シ... 春というスタートに立ちてフライ... >>


Top

呼吸するように書く
by calligraphy_m