ワシミミズクの受難
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自然の厳しさに触れると、もうこんな決まり切った表現しか出てこないわけで。



深夜のNHKにて、ワシミミズクのほのぼのした雛(顔だけ見ると悪辣なんだけど、コミカルな)を見た。
巣立ちのとき、一般的な鳥は一陣の風にように巣から飛び立っていくが、このワシミミズクの雛は歩きながら去っていくのだ。その後ろ姿といったら、グレーのふわふわの産毛、左右によたよたと揺れながらのおぼつかない足取り。
人生を達観した老人のような後ろ姿に、わたしの心もよろよろっと惹きつけられる。

そのまま、このワシミミズクの成長ドキュメンタリーを見られるはずだった。
かわいいなぁっとほのぼのとして、ぬくぬくの布団に入って熟睡するはずだった。
ところが...自然というものは時に残酷になるんだ。

オジロワシが風に乗ってやってきて、その雛は食べられてしまった.。
鋭い爪でグワッと押さえつけられたワシミミズクは抵抗するすべもなく
ふわふわの産毛が飛び散る「物体」になり...

そのオジロワシも幼鳥で、大人になれる確率はわずか。
ぎりぎりのところで生きながらえたのだ。
(と、それを撮影していたカメラマンは言った。)
やるせない気持ちと、それが自然の掟なんだという気持ちがまぜこぜになる。
ワシミミズクの人生を達観したような表情が、頭に焼きついて昨夜は寝入った。

そんなこともあってか変な夢を見たように思う。

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by calligraphy_m | 2006-01-12 22:23 | 墨(和)
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