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書をつま弾く、そして歌う。

呼吸するように書く


by calligraphy_m

色をいただくこと、そして宣伝の巻

色をいただくこと、そして宣伝の巻_f0024090_1645096.jpg




色をいただくこと、そして宣伝の巻_f0024090_14301060.jpgこの間の強い風で、ぽっきりと折れてころがってた桜の枝。
拾ってきて、エアコンの効く部屋に飾っていたらぽつりぽつりと咲き出した。
残念なことに白くて小さい。淡いあの桜色はどこにいった?

染と織の人間国宝、志村ふくみさん__■ によれば、粉雪の舞う頃の桜の枝で染めたものと、台風の頃の枝で染めたものは、色は同じでも違うとか。前者が匂い立つ色なのに比べて、後者が艶のない色になってしまったとか。「春を迎えるために桜が幹の中に、枝の先々まで花を咲かせる準備をしていたのだということに気がついた。花を咲かせる前に私がいただいてしまったのだと思うと、ああ、あの色こそ桜の精なのだと深く思いあたった。」(「色を奏でる」ちくま文庫より)

むむむ。桜の精か。
じっとこの白い桜を見ていたら、何となく信じられる。
あの時の強い風に折られてしまったことで、どこかに精が飛んでいってしまったのか。

色をいただくこと、そして宣伝の巻_f0024090_14321975.jpg


ってことで、桜つながりで失礼して宣伝を。
「桜かすてら」です。
掛紙をデザインさせていただきました。
京はやしやさん__■ で春限定で販売してます。
Commented by kazuyoo60 at 2007-03-16 16:24 x
染色なさる方のお言葉ですね。咲く前の枝には、綺麗な華やぎの色が詰まっているでしょう。咲いた後は色が無くなってるのかな?。私も別の機会かもしれませんが、聞いたことがあります。
素敵なデザインです。美味しいカステラ、大好きです。
Commented by soukichi at 2007-03-17 01:14 x
桜の精か。
それはきっといるよ。
でも桜の精と言われるとこわくないね。
私を呼ぶのはなんだろう。桜の精というより、もっと女の形をしたものなんだ。
これはきれいでちょっとこわいよ。
たぶん、今年も呼ばれます。
で、桜が散った後は私はいつも少し精がぬかれた感じになってしまいます。
去年は滅多にひかない風邪をひいちゃったし。
桜かすてらの掛け紙、ふうわり風に舞う桜らしくて素敵です。
色もだけど、もちろん字が。
掛け紙という言葉も懐かしく聞きました。
『たち吉』にいた頃は毎日食器の箱にかけていましたっけ。
Commented by 清水 at 2007-03-17 01:18 x


突然のコメント失礼いたします。私アライドアーキテクツ株式会社の清水と申し
ます。
この度はデザインの情報を集めたクチコミサイトのスタートに際しまして、
是非ともお力添えを頂きたくコメントさせて頂きました。
ブログを読ませていただきまして、ぜひともご協力いただきたく
思いまして、コメントという形でご連絡させていただきました。

特にお手間を頂戴する訳では御座いませんが、ご投稿されている記事を収集して
サイト上でも表示する許可を頂ければ幸いでございます。
記事が収集されると元記事へのリンクが貼られますので、サイトのアクセスアッ
プにも活用いただければ
幸いでございます。また詳しい説明や以下のページからご確認頂ければ幸いでご
ざいます。何卒宜しく願いいたします。ご連絡が重なりましたら、申し訳ござい
ません。
【説明・登録ページ】
http://www.edita.jp/admin/blogger_regist.php?id=1029&c=0
【お問い合わせ】
support3@edita.jp
Commented by jamartetrusco at 2007-03-17 01:25
calligraphyさん
志村ふくみさん、大好きな作家です。この言葉素敵ですね。
桜の精であるその色を頂く。。
そして限定カステラの掛け紙のデザインも素敵です。
Commented by mohariza at 2007-03-17 14:59 x
「桜の精」について、


私は、日本古代から崇拝されている神木などをを見ていると、
「 生命の成り立ちを含む生物の根源:最初の細菌類からどうして人間のような動物になっていったか?
ミトコンドリア等、細胞を構成している物は、どうしてそのようにあるのか?
(そして、もしかして、)植物にも意志があるの(では無い)か?」
と、思えてきます。

「植物にも意志があるのか?」は、よくは分かりませんが、その生命力は、神木等の長寿の樹木は、動物よりも長く生き、(せわしく動き回る)動物界を、(我、関せずに、)冷静に見ているのかもしれません。

人間の思考している事は、(3次元を超えた)大宇宙においては、
(植物を含む)樹木のような神木に、(神聖な)意志があることは、人間には分からず、
現代人が否定している、
神木を神として崇める、古代からの信仰のようなものを、完全に否定できることは出来ないような気がします。

・・・「桜の精」も、桜に、生命としての命がある限り、生命体としての何ら仮名活動があるので、それを「桜の精」と言ってもおかしくないと思います。
Commented by calligraphy_m at 2007-03-17 19:14
>和代さん
咲く前の枝は忙しいのでしょうねぇ。
人間を楽しませようなんて思っているのかいないのか関係なく
密かに枝の中に、匂い立つものをせっせとため込んでいるのかと想像すると
けなげな桜にほろっときてしまいます。

デザイン、褒めてくださってありがとう。
でもね、この本の中に載ってる志村さんの作品の写真を見ていると
ほーーと重いタメイキをつきたくなります。
いつか、こんな素晴らしいものを作ることができるのか...
いや、比べることこそおこがましい...なんてね。
ちょっと涙がでます。
Commented by calligraphy_m at 2007-03-17 19:19
>そうきちさん
「桜の精」なんていうと、メルヘンの世界に入っていってしまいそうだけど、志村さんのような長い間木と対話してきた人の言葉は重みがあって、なるほどーと頷くものがあります。

「女の形」かー。桜って妖気を感じるもんね。
夜桜を見上げていると、心の中身を吸い取られてしまいそうな気分になります。近所に八重桜の並木があるんだけど、特に八重だと重そうで、心にずしんと迫ってくるのですね。
この時期、気温は安定しないし年度が変わるしで、心も体も不安定になるので気をつけてね。
たち吉にいらしたのですか。掛紙かけてましたか。
和菓子でも掛紙は必須のアイテムなもんで、いつも掛紙掛紙って掛紙攻撃!笑。
ここ一週間ほど、掛紙の和紙選びですったもんだしてましたよぅ。くー。泣。
Commented by calligraphy_m at 2007-03-17 19:22
>jamartetruscoさんも大好きですか。
わたしの安っぽい言葉ではおこがましくて語れないほど
美しさと重みのある作品がいっぱいで。
今滋賀で展覧会をやっているので、ぜひとも見に行きたいと思いつつ
出不精のわたしは遠いなぁと呟いてみたり。
デザイン褒めてくれてありがとー。
少し下降気味の気分のときに褒めてもらえると嬉しいです。
少し踏ん張ってみます。
Commented by calligraphy_m at 2007-03-17 19:31
>moharizaさん はじめまして。
難しいことはわかりませんが、「木霊」というのはあるんだと信じています。
志村さんのこの本にもあるように、古代の人々は草木を薬草として用いて、その薬草で染めた衣服を身につけて悪霊から身を守ったと書いてあります。
古代は身近に「木霊」を感じられたのに、現代は...いやはや。
それなのに木は毎年美しく装って、潔く散ってくれて、緑陰も作って、葉の落とす頃には紅や黄で楽しませてくれて。
「木霊」の無私(?)の姿に感謝、感謝です。
お花見でどんちゃんするだけでなく、今年は静かに祈ってみたいもんです。
Commented by coeurdefleur at 2007-03-19 06:18
白い花もきれいだなぁ。
蕊の色が引き立って。
ほんのりかかった桜の色が娘の色なら
これはもちっと大人色。

桜のカステラ
う、う、食べた~い。
花のような「桜」の文字だね^^
Commented by ロココ at 2007-03-19 15:53 x
秘密にしていましたが、実は私が桜の精。
美しいお仕事をしていたのですね。
_mさんの春の花ですね!
Commented by inuinui01 at 2007-03-19 22:50
こんばんは
綺麗な「言葉」ですね♪
それにしててもカステラたたた食べてみたいです!
きっと春を満喫できるカステラなんでしょうね^^
Commented by calligraphy_m at 2007-03-19 23:12
>柊さん
白だけってのは、うら悲しさを醸し出してます。
大人色...ふむふむ、細面で眉毛が下がり気味の幸薄い感じだろうか、なんて想像してみます。
かすてらは、ほんのりと桜の香りがして美味しかったよ。
桜の字って形取りにくいのね。特に「女」ってのがねぇ。
工夫しがいがあるんだけど、工夫し過ぎるとイヤミになっちゃってね。難しいわー。
Commented by calligraphy_m at 2007-03-19 23:16
>ロココさん
まぁ、強い風で飛ばされてしまった桜の精はロココさんだったの!?
どうりで去り際が潔かったわ!
日本中の桜をひととおり咲かせたら、戻ってきてほしいわー。待ってるから。笑。
このストライプは昔着物のような、ちょっと粋な感じを出してみたので
粋な春の花をイメージしてもらえたらいいなぁ。
Commented by calligraphy_m at 2007-03-19 23:22
>inuinui01さん
こんばんはー。
さすがに人間国宝の言葉は美しさと重みがにじみ出てます。
たたた食べてみましたよー。笑。
かすてらはほんのりと桜の香りがして、口の中に春がやってきましたよー。
この香りがinuinui01さんのところにも届けばいいのだけど...。
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by calligraphy_m | 2007-03-16 14:54 | 仕事&宣伝の巻 | Comments(15)