記憶の不思議
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記憶とやらは、どこから蘇ってくるのだろう。
頭の真ん中の、そのまた真ん中の芯の芯からかしら。
一部は頑なな石になってころころと捨てられて
一部はこしょこしょっとくすぐられて柔らかに蘇るのか。

昔のことを話す様は、蜘蛛の糸の上に光る露のよう。
鮮やかな色とともに新鮮な明るい記憶を散りばめる。
それは何十年前のことだったり、数分前のことだったり
あちこちにふわりと飛んでぐにゃぐにゃと混ざり合う。

小さくなった肩と並んで、夕暮れの街を歩いていると
ビルの隙間の遠くの空に、すっとした飛行機雲が赤く照らされて
綺麗だねぇと言って家路に着く。
この赤も記憶の中に留められるのか。
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by calligraphy_m | 2008-01-30 12:59 | 墨(象)
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