呑川から東京湾
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五月某日、快晴。
この川はどこをどうやって流れて東京湾に注いでるんだろうと、かねてから気になっていたので、天気もいいし気分もいいし、いよいよ決行してみる。
ロードバイクのペダルを漕ぎだす。どこまで行くかは気分次第。どこかで川が途絶えてわからなくなっても、とりあえず勘を駆使して行けるところまで。
走り始めて、あっ、デジカメ忘れた!って思ったけれど、まぁいいや、景色は目に焼きつけよう。もう後戻りはできない。小さい川は淀みもなくてさやさやと流れるので、ペダルをまわす足もその流れにのせられてくるくるとまわせる。と、すぐに暗渠になってしまって、川面は見られないけど、ずーっと遊歩道となって桜並木が続く。車が通らないので快適。鼻歌も混じる。途中、小学校の校庭は運動会で盛り上がってた。学校で思い出したけど、高校生のときは最寄りの駅まで自転車通学だったんだ。お天気が良くて気分がいいと、学校まで自転車で行こうってえっさえっさ1時間半くらいかけて到着したら、友達がびっくりしてたっけ。そうだ、その時の気持ちにちょっと似てるかも。自転車っていう相棒とどこまでも行ってやろうっていう気持ち。確かなエネルギーが湧いてくる。
自己陶酔気味に足をくるくると回す。

さて、長文になりそうなので、このへんではしょって。
蒲田あたりから川幅も大きくなって(ゴミが浮いて水の濁っているところもあったけど)鯉が悠然と泳ぎ、亀は甲羅を干して陶酔の表情を浮かべる。

最終目的地、川の行き止まりは潮の香りが濃いところ。
湾の向こう側から羽田の飛行機が高度を上げて飛び立っていくのが見える。(ANAのマークもしっかり見えた。)
草茫茫の堤防に佇んで、潮風に吹かれてみる。
帰りには池上本門寺の墓石の傍らで眠っている猫を触って、柔らかい感触をもらう。
(高台にあるので、大層見晴らしのいいところだった。)

そんな五月のちょっとした旅も、曖昧な記憶の中に沈んで(なんせデジカメの証拠写真がないもんだから)川底に埋もれていく。
明日からいよいよ六月だ。
六月の記憶も曖昧になってゆくんだろう。
それならそれもいいかもしれないって、ぼんやりと思う。
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by calligraphy_m | 2008-06-01 00:11 | 墨(象)
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