文字に囲まれてきた。
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終了間際の「祈りの痕跡。」展_■に駆け込んだ。
浅葉克己氏ディレクション。「地球文字探検家」の肩書きが楽しい。
文字に囲まれるのは楽しいけれど、緊張するのは仕事柄のせいか。風呂上がりのソファでビール片手にだらりんとした気持ちで見られたらと思うけれど、自然と背筋が伸びて、しんとした気持ちで作品と対峙する。コチコチに固まる。
李禹煥氏、土橋靖子氏の作品の前では、しばらく立ち止まって深呼吸。
圧巻だったのは浅葉克己氏の日記。壁面いっぱいに日々の記録が作品と共に展示されている。著名なディレクターのアイデアのエキスをもらおうと、読んではみるが意識が続かない。なんせ細かい字がみっちりと並んでいるもんだから。
そう。十数年も前、私があるコンペに応募したときに、落選者にも審査員の方々の批評がもらえて、「もっとオリジナリティを!」などなどの散々の酷評をもらった中、浅葉氏だけが「方向性はいいと思う。王羲之や顔真卿をやってみてはどうか。」などと、少しだけ肯定的な批評をもらった。そんなありがたい批評をもらったにもかかわらず、王羲之や顔真卿も臨書することなく、時の流れにまかせてゆるゆるとここまで来てしまったわけだけれど、継続することの大切さをなんとなくわかってきたこのごろなので、克明に綴った氏の日記を見て、またまた深呼吸をするのみ。ふー。
最後に円空仏のほほえみを見て、まぁいいやねーなどと自分を赦して(そんなんでいいのかー!という心の声を、とりあえず押さえ込んで)帰途につく。

自分なりの「祈りの痕跡」を書いてみた。
紙のしわもそのままにして。
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by calligraphy_m | 2008-09-21 15:54 | 墨(和)
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呼吸するように書く
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